週に1回映画を見たい

週に1回映画を見る事を目標に、映画を見て感じた事を書くチラシのウラ

16本目:劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

あらすじ:公式サイトへ
http://violet-evergarden.jp/story/

TVシリーズ、外伝、どちらも未視聴です。
それでも、めちゃくちゃ良かった……。2時間20分があっという間でした。
身内の遊びで作ってる映画クロスレビューがありまして、14本目に書いた、ドラ映画の南極カチコチ大冒険に最高の10点をつけたんですよ。その時見た映画の中で一番完成度が高くて、面白くて、誰にでも勧められる最高の一本でした。
今回見たヴァイオレット・エヴァーガーデンは、誰にでも勧められるかというとそうでもないけれど、それでも、今の自分に重なる部分もあり、今年見た映画の中で一番心動かされました。もしも点数をつけるなら、10点じゃ足りない。他を落とさないとバランスがとれないくらい、本当に大切な1本になりました。

劇場映画という事もありネタバレを避けて何を書こうか考えたんですが、特に書ける事がないから見に行ってほしいんですよ……。
ブログの趣旨としてどう感じたか。を残すようにしてるんですが、あまりにも気持ちを重ねて見てしまい、自分語りしかできないのとネタバレ避けたいからこんなとこ見てないで劇場行ってくれ。としか書けないんですよね。公式のPVも第2弾は見ないでほしい。
見終えたら、どう感じたかを聞かせてほしい。

15本目:ピクセル (吹替版)

アマプラへのリンク:

https://www.amazon.co.jp/dp/B019521WWI/

 

あらすじ(アマプラからの引用):
地球や人類の文化についての情報を電波に乗せて、宇宙人との交流を図ろうとしていたプロジェクト。それを宇宙人が受信したものの、彼らは人類からの宣戦布告だと勘違いしてしまう。「パックマン」「ギャラガ」「ディグダグ」「ドンキーコング」「スペースインベーダー」と、送られた情報からテレビゲームについて知った宇宙人たちはそれらに出てくるキャラクターに姿を変えて地球を侵攻し始める。巨大なキャラクターが次々と現れ、都市をブロック化していく事態に世界はパニックに陥り……。

 

感想:
15本目とか言ってるけどブログに書いてない映画もいくつか見てて、
ミッドサマー、犬鳴村(恐怖回避ばーじょん)、SHIROBAKOは劇場で見てここ数日ウォッチパーティー
ドラえもんのび太の「夢幻三剣士」「ワンニャン時空伝」「奇跡の島」「緑の巨人伝」「雲の王国」「ブリキの迷宮」
に、「プロメア」「バーフバリ 伝説誕生」と「デビルシャーク」と意外と見てました。

さて、そんな中でブログを「書く」と選択したピクセル。結論から言うと面白かったー!
あらすじでも記載がある通り、パックマンスペースインベーダーといったレトロゲーのルールで宇宙人が侵略してくるテーマに、いつものダメな主人公が美女と恋するいつもの洋画を足したような作品で、今はダメなオタクだけど当時やりこんだゲームで侵略してくるから活躍できちゃう~って今でいうとなろう系に該当しそうな今作。

良かった点はレトロゲーのキャラ達がピクセルって色付き正方形のCGで画面上にドコドコ出てくるので、元ネタ知ってれば知ってるほど楽しくなる本作。
ちょっとラストゲームだけルールとクリア方法良いのかな?って思う部分はあったんだけど、雰囲気重視で楽しめちゃった……。

アマゾンで字幕も吹き替えもあるんだけど、吹き替えがかなり豪華で演技もアニメファンを意識してる部分あるから、日本人は吹き替えで見る事をオススメします。
主人公の柳沢慎吾、仲間の神谷明が自分の声ネタ入れたり、ちょこちょこ30代以上を狙ったネタを入れてきてるのでそこも気付けばちょっと楽しくなるポイント。
セルフパロディが苦手じゃなければそこそこ楽しめると思う。

それと、放サモではヴォーロス、テツギュウでお馴染み、一般向けだとくまのプーさん役、かぬか光明さんがデブキャラ担当してたのがよかった。推しが出てる作品はそれだけで高評価になるのはオタクだから許してほしい。

14本目:映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険

アマプラへのリンク:

https://www.amazon.co.jp/dp/B07B84XYKN/

 

あらすじ(アマプラから引用):
南極から流れてきた大氷山で、のび太が見つけた不思議なリング。どうやら10万年前から氷づけにされているようだ。 「10万年前の南極に行って、落とし主を探しだそう! 」ぶあつい氷の下には、大いなる謎が眠っていた。 地球の危機を救う、勇気と友情の大冒険がいま始まる! (C)藤子プロ・小学館テレビ朝日・シンエイ・ADK 2017 

 

感想:
はい、やってくれましたね。Toby fox……!
UNDER TALEに人生ぐちゃぐちゃにされた身なんですが、5周年を迎えDELTARUNEの進捗発表に開発停止したアプリのテキスト公開、止まってたジャンルが急に動き出して……もう、なんの……! ずっと待ってるから……!

はい。というわけでね、アマプラのドラ映画の見放題が19日までなんですよ。
それで新規ドラ映画ガチ勢が一気見してるんですが、その中でまだ見れていないのがいくつかありまして、
僕も評判の良い映画1本か評判の悪い映画1本を見たくなり鑑賞しました。
それとウォッチパーティーの配信をする側のテストもしたかったというのも理由の一つです。
そして話題に上がった良作のほうの南極カチコチをセレクトしました。

 

結論から言うと、最高でした。過去に見たドラ映画の中で最高峰。
モナー補整を含めたワンニャン時空伝超えました。それくらいヤバイ。
普段映画に点数つけないんですが、文句無しで100点なんですよ。それくらい全体の完成度が高い。

 

映画が始まると10万年前のシーンから始まり、そこで落としたキーアイテムを10万年後の地球でのびた達が見つけ、それを返却しに10万年前へ~ってストーリーなんですが、
過去と現代、二つの時間軸を意識しながら進むストーリーの整合性と、未来にあたる現代に残された伏線、それを回収する解答編となる過去の作り方というかストーリー展開がまぁすっげぇしっかりしてるの。
その伏線もいくつか想像の余地があって、いろんな展開を想像しながら見れるのが面白かった。

 

ひみつ道具の使い方もよくて、序盤の日常パートで氷に関する道具を使い、数が出るのにくどくなくチョイスと使い方も上手い。とにかくこの映画は【上手い】んだ。音響も、演出も、魅せ方が。
特にフィニッシュムーブが気持ちいい! ドラ映画といえばフィニッシュムーブ。今回のはかなり気持ちいい。そして嬉しい。
期待通りに応えてくれたような、ストンって腑に落ちる感じ。めっちゃ気持ち良かった……。

 

それまで抱えてきた問題も解決してエンディングへ向かうんだけど、そこへの導入がまたエモくて、
最後のドラえもんのセリフ「夏もそろそろ終わりかぁ」から流れる平井堅の「僕の心をつくってよ」で、もう号泣。
9月15日、涼しい日も増えてきて空を見上げると夏の終わりを告げる雲、セミの声はなく秋の虫へ。あぁ、もうすぐ夏が終わるんだ。
そう現実で知っているから、映画の終わりが終わりを連想させエモく感じました。

 

映画館で何度も予告編を見て、ラジオで何度も曲を聞いて、シングルも買って聴きこんだ。それなのに、それなのに、エンディングで聞いた今日が一番心に沁みました。

13本目:映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

アマプラへのリンク:

 

あらすじ(アマプラから引用):
怪盗DX(かいとうデラックス)にぬすまれた鈴(すず)をさがしに、未来(みらい)にある「ひみつ道具博物館(ミュージアム)」にむかうドラえもんたち。はたして鈴(すず)はとりかえせるのか? そして怪盗DX(かいとうデラックス)の正体とは? (C)藤子プロ・小学館テレビ朝日・シンエイ・ADK 2013

 

感想:

久々に見たドラ映画です。さて、ケモナーのみんなはドラ映画の話題になった時にどの映画を話題にするかな?

  • 大魔境(1982)
  • アニマル惑星(1990)
  • ワンニャン時空伝(2004)
  • 新・大魔境(2014)

辺りがケモ要素有りで界隈的に話題になった事も記憶に新しいですね。
えっ、うそ、最新の新・大魔境でも14年……? ワンニャン時空伝は2004年……!? 最近同人誌出てたよね!?!?
最初に見たケモノがいるドラ映画ってどれ?って気軽に話題を振ると大炎上するので気を付けましょう。

閑話休題
上記ドラ映画とは関係なく、今回見たのは2013年のひみつ道具博物館。
ドラえもんガチ勢によると、新ドラ映画の中で2強に入る面白さとのこと。ちなみにもう1作は南極カチコチ大冒険だそうです。

 

映画が始まって最初に感じたのは、とにかくのび太達一行を含め登場人物の口が悪いやらクソガキムーブが多いやらで、大人にはほんのちょっぴりだけ辛く感じました。漫画版のドラえもんの最初とかめちゃくちゃ口悪い印象あるんですけど、それよりはマイルドです。
ただここら辺は慣れてくるというか後半は物語進行のために余計な事も言わなくなるので気にならなく。大人と違って言う事を聞かない、感情で動くのが子供なので大人になると合わないってのは子供向け映画として正しい感覚なのかも。とか考えつつ見てました。

物語が中盤に進み、怪盗とのバトルシーンではドラえもんなのでひみつ道具vsひみつ道具になるんですが、ひみつ道具ってハチャメチャに強いじゃないですか。その強い道具に対してカウンターのひみつ道具もしっかりあって、それの高速マウント合戦。知識ある人は楽しいんだろうなー!俺は全然わからなかったけどー!
そして、そのバトルは引き分けで終わり物理でドンパチするシーンに移るんですが、その中でホームズの恰好をしてるのび太があの【技】を使うんですよ!
そう、シャーロックホームズといえばあの格闘技、バリツ!!!
日本で学んだらしい謎の武術!バリツ!!!
FGOでホームズが実装された時、体験クエストでバリツを見て惚れこんでしまい、興味がなかったはずのイケメンにじゃぶじゃぶ諭吉を入れてしまった事は記憶に新しいですね。
もちろん、のび太のバリツなのでそれ相応のものなんですが、ドラ映画で見られると思っていなかったので大盛り上がりでした。ぼくひとりが。

 

怪盗物なので犯人も盗む動機も目的もありチラホラヒントがあるんですが、映画のスピード感に俺の推理はついていけず、というより本で読んでもまともに犯人やトリックわかった事がないから謎解きは向いてないんですよね。
子ども向け映画って事もあって割と雰囲気で楽しんだほうが得だと思う。
あやしい影を見せて子どもに「コイツ犯人だろ!」と見せつつも、それが複数いて誰が、どうして、の部分を最後まで引っ張るのは良くできてた!

そして犯人や動機が判明し始まるラストバトル。今まで見たドラ映画の中で一番スタイリッシュでした!
怪盗物へのリスペクトというか、どこかで見た三世的なアクションとドラ映画の融合で新鮮な面白さ。
そして最後の見所はもちろんひみつ道具。ドラ映画ガチ勢によると映画では必ずフィニッシュムーブがあるらしく、今回の映画のフィニッシュムーブは何か。も意識して見ると面白い視点で見れるので是非注目しておきましょう。

みんなでワイワイ見れたということと、やや大人向けのドラ映画という事もありかなりの満足度でした。
ウォッチパーティーを試すなら是非、映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館で!

 


……「卵生ませ灯」めちゃくちゃすけべ道具では? と思ってチャットに書いたらみんな同じこと考えててやっぱり大人は汚いな!

12本目:ショーシャンクの空に(字幕版)

アマプラへのリンク:

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00GKCR18Q/

 

あらすじ(アマプラから引用):
とある刑務所の受刑者が勝ち取り、分け与えた解放と救い-。誰の心にも静かに、爽やかな感動が訪れる…。

 

感想:
めちゃくちゃよかった。
映画の内容を知らなくても、オレンジ色の背景に両手を広げ雨に打たれている男性のジャケットに見覚えのある方は多いのではないだろうか。

 

本作は殺人の罪で刑務所に入れられた元銀行員のアンディーと、先に刑務所にいた終身刑のレッド及びレッドの語りで進行していく。
法の及ばない世界で理不尽な暴力が振るわれる中、アンディーとレッドが徐々に打ち解けていったり、職員の税金対策なんかにも介入したり、ホモレイプされたり、図書委員になったり脱税したりと色々起こる。
そんな生活を何年も何十年も過ごして仮釈放される人も出てくるだけど務所歴50年とかになるとシャバじゃ生きていけない人も出てきたりする。


終盤、アンディーが刑務所から脱獄するシーンがめちゃくちゃ良くて、
それまで刑務所に対する不満も言わず何十年も生活してきたのに、所長がふとアンディーを貶めようとした直後に反撃に出る姿勢が凄かった。
「必死に生きるか、必死に死ぬか」と作中で何度か出てくるワードなんだけど、どんな状況でも希望をもって必死に生きるアンディーの姿が眩しかった。

一方、レッドはアンディーよりも刑務所歴が長く、調達屋としてそれなりに快適に刑務所暮らしを楽しんでいるんだけど、
アンディーに危うさのようなものを見出し、「希望をもつのは危険だ」と諭すシーンも何度か出てくる。
そこがアンディーとレッドの根っこの考え方の違いを見せつけてて、アンディーはあくまで希望を持ち続け、レッドは希望をもたずに現状を受け入れ続ける。って差をしっかり印象付けられたのが後半に響いてきて、
レッドが刑務所の外に出てからは、先にシャバに出てうまくいかず自殺してしまった人と同じようなマイナス思考に陥って自殺も脳裏を掠めるんだけど、
アンディーから事前に「仮釈放が決まり外に出たら、とある場所へ行ってほしい」と言われていたことを思い出し、最後にその約束だけ果たしておこうと赴いてそこで見つけたものは希望だった。って流れがさー!

バスに乗りながら「〇〇は××だろうか」って未来に思いを馳せるの。レッドが。
ずっと狭い世界で生きてきたレッドが、アンディーの影響か先を見るようになって、清々しい気分でエンディングへ向かうの。
ここがめちゃくちゃ良い。ここを魅せるための今ままでの二時間。

唯一のデブが最初に暴行されて死んだのが残念。

11本目:ぐらんぶる(実写)

映画公式サイトへのリンク:

wwws.warnerbros.co.jp

 

あらすじ(公式サイトから引用):
青い海、聞こえてくる潮騒、照り付ける陽射し――国内でも珍しい離島にある大学に入った伊織の目標はただひとつ。それは気のあう友人や可愛い女子と<キラキラな大学生活>を送ること。なのに――「何かおかしい」最初に異変を感じたのはオリエンテーションの朝。伊織はなぜか服も記憶もなく大学の講堂の前で目覚めてしまう。やがて同じ境遇に陥った無駄にイケメンなアニメオタク・耕平と出会い、共にある場所にたどり着く。そこは常識が通用しない“無法地帯”、超ぶっ飛んだダイビングサークルだった!狂暴なクーデレいとこ、どシスコンのお姉さま、エロい先輩、はたまた激ケバギャルも!?

 

感想:
見ました。最新映画ぐらんぶる。ファンタジーのほうは無料ガチャ期間中に虹が3回、特にめぼしい成果もなく宝箱チャンスでは3000宝晶石が2回引けたので大勝ちでしょう。スクラッチよりストレスなくてよかった……スクラッチほんま……

それはさておき、映画ぐらんぶる。原作はアフタヌーンで連載中のダイビング?漫画です。
自分は原作を見ておらず、友人は原作ファンでどちらも楽しめたので良い映画だと思いました。
そしてここからネタバレ入りますので、視聴予定の方はお気を付けを。


ギャグ8:シリアス2くらいで終始愉快に進行するストーリーが心地よく、頭空っぽで笑いながら見れる面白い映画だったー!
それでいて脚本がすごい良くて、複線の張り方や回収の仕方がスッキリしてて面白い。原作とは違う部分が多々あるけれど、それもノリがあってて面白いと友人は言ってました。

ただ個人的に気になる部分があって、
「これ……陽気なミッドサマーじゃない……?」
主人公の伊織と耕平はキャンパスライフをおくりたかったはずなのに、身内が、サークルが、島民が、それを許さない。
島を出ようにも船を出してる人もサークル関係者で島を出られず、逃げられない。
明るい雰囲気で囲ってきてそしてまた見慣れた天井へ。
この人間関係の、島の閉塞感が白夜に照らされた祝祭を思い出さずにはいられなかった。
原作ファンの友人からは、そんな設定は原作にないしその発想は笑ったと言われたけれど。

 

良いところもたくさんあって、まず主役ふたりの演技が上手い。
直前に見た実写映画がデビルマンってこともあるんだろうけど、ちゃんとその役として演技して伝わってくる。伊織ってキャラクターも耕平ってキャラクターもブレることなく演じ切ってて本当によかった。実写デビルマン基準です。

そして音楽!音楽が雰囲気もあってとても良かった!
主題歌と挿入歌をsumikaが担当していて、sumikaはファンファーレから知ったんですが、劇場アニメ「君の膵臓を食べたい」のオープニングだそうで知ってる人はそっちで知ってるのかな。
自分は普段聞いてるラジオで知ったんですが、2019年の夏ソンといえばあいみょんマリーゴールド、Mrs.GREEN APPLEの青と夏、そしてsumikaのファンファーレ(2018年の曲だけど)の3つで圧倒的存在感なんですよね。
そんな夏ソンのイメージがあるsumikaがダイビングを舞台にした映画の挿入歌、めちゃくちゃ良い。めちゃくちゃ合う……けどその使い方はsumikaの無駄使いだよ……!褒めてるよ!

そんなこんなで実写版ぐらんぶる、陽気な狂気で面白おかしく仕上がった映画で、今年見た中で一番面白かったかもしれない。
興味ある方ない方、海と男の裸に恐怖がなければハズレないと思うのでぜひ。
ただデブの裸がないのだけが残念。それがあったら無条件に100億満点でした。

 

sumikaのファンファーレ、良い曲なのでこちらもぜひ。

youtu.be

10本目:デビルマン(実写)

アマプラへのリンク:

 

あらすじ(アマプラから引用):

途方もなく壮大な黙示録的世界観、読んだ者にトラウマを刻印する凄惨なシーンの数々、斬新なビジュアルデザインで日本漫画の金字塔に輝く永井豪の「デビルマン」。発行部数は800万部に迫り、アメリカを始め世界数十カ国で翻訳・出版された名作が遂に映画化!東映東映アニメーションのコラボレーションによる驚異の技術力“T-VISUAL”が映像化不能といわれた原作のスペクタクルを忠実に再現している。なお、本作は那須博之監督の遺作となった。

 

感想:
前回の日記から125日ぶりの更新です。
その間に、犬鳴村恐怖回避ばーじょんとか見たんだけど更新する気がでず、
ついにデビルマンの実写を見たので熱が残ってるうちに書いておこうとこれを書いています。

 

きっかけとしては、時間あるしジブリでも見たいよね~なんてのんびり映画を探していたらリスト登録してたデビルマンが出てきて、
評判は悪いけど友人の話によると、複数人でツッコミ入れながら見れる環境だと楽しいよ。とのことでした。
今回はたまたま周りも乗り気で条件が揃っており、「デビルシャークよりつまらん事はないでしょ」との事で視聴決行。

 

原作デビルマンは未読で、序盤は展開が速い事とかカットの切り替えで話の整合性が見えないとか気になる部分がありつつも、タイトルが出た直後はワクワクしたしCGも気合入ってる感じがして力入れてる部分が感じ取れそれだけで期待ができてしまった。
散々悪い評判を聞いてなお、デビルシャークとは違う“派手さ”がそれだけで心を躍らせた。
そして、それは間違いではなかった。
視聴後に「楽しい」という感情はあった。


序盤、おそらく原作をなぞっているんだろうなという展開からデビルマンになり、戦争を始めるまでは確かに退屈だった。
ただ、主人公がデビル警察(細かい名前を憶えていないので適当にそういう事にする)に連れ去られ処刑されてからが熱い。
世界がほとんど滅びて救えそうな人間もおらず、デビルマンが戦う理由もわからずどうなるんだ……?と思ったところにネタ晴らし。
ラスボスからのラブコール、デーモン側で一緒に生きるためにデーモン側に引きずりこんだ。
ってクソデカ感情がさーーー!!!人間の中で唯一お前だけは好きだった。ってもうさーーーーー!!!!ここでBLかーーーーーー!!!!
ってなっちゃったよね。今までちょっと行動の理由がわからなかったり、クソ映画だからこんなもんかーみたいに割り切ってた部分が、ラスボスからのラブだと思うと全て納得できてしまった。
そして最終決戦も、世界崩壊、主人公とラスボスもお互い「殺してくれ」「殺す」「俺が殺す」みたいなメンヘラ並のコロコロとした感情変化はまぁ置いといて、
最後に浜辺で二人で笑いながら死ぬのはメリバじゃーーーーん!!デビルマンじゃなくてデBLマンじゃんカーーーーーッ!そりゃ世間一般からの評価は悪いの仕方ねーーーわーーー!!!
って思いました。
最後に残った人間の意識をもった半デーモンの子と、人間の男ってのもまたエモ。殺しあってしまったラスボスも、こんな感じで主人公と生きていたかったんだろうな……。

 

そんな感じで後半に関しては突然のBL要素で大満足だったんですが、
悪い点はやっぱり序盤の展開が急すぎてついていけないのと、主人公とラスボスの演技が下手すぎた。
そこまで演技にこだわりがない僕ですが、セリフの読み方があまりにも棒。叫ぶシーンもただ叫んでいるだけで何の感情かさっぱりわからない。
それとシーンの繋ぎが飛び飛びで、そこを上手く繋げていればまだ見れる物になったんじゃないかなぁと、とにかく「惜しい」と感じる要素があちらこちらに。


自分が見たタイミングでAmazon評価星2だったんですが、星1.5のデビルシャークと比較するとあまりにも面白い。
見れる。映画として見れる。そして面白いと思うシーンもあった。こう変更すれば面白くなるんじゃないかって考えもできた。
「得られる」物があった。それだけでも見て良かったと思える作品でした。
ネットの評判で色々言われてはいるけど、期待しないで見た割にはめちゃくちゃ楽しめたので、デビルシャークを見てクソ映画に怯えた方はぜひ見てほしい。
アレを超えるクソ映画はそうそうないぞ。デビルマンもきっと「楽しい」になる。