週に1回映画を見たい

週に1回映画を見る事を目標に、映画を見て感じた事を書くチラシのウラ

10本目:デビルマン(実写)

アマプラへのリンク:

 

あらすじ(アマプラから引用):

途方もなく壮大な黙示録的世界観、読んだ者にトラウマを刻印する凄惨なシーンの数々、斬新なビジュアルデザインで日本漫画の金字塔に輝く永井豪の「デビルマン」。発行部数は800万部に迫り、アメリカを始め世界数十カ国で翻訳・出版された名作が遂に映画化!東映東映アニメーションのコラボレーションによる驚異の技術力“T-VISUAL”が映像化不能といわれた原作のスペクタクルを忠実に再現している。なお、本作は那須博之監督の遺作となった。

 

感想:
前回の日記から125日ぶりの更新です。
その間に、犬鳴村恐怖回避ばーじょんとか見たんだけど更新する気がでず、
ついにデビルマンの実写を見たので熱が残ってるうちに書いておこうとこれを書いています。

 

きっかけとしては、時間あるしジブリでも見たいよね~なんてのんびり映画を探していたらリスト登録してたデビルマンが出てきて、
評判は悪いけど友人の話によると、複数人でツッコミ入れながら見れる環境だと楽しいよ。とのことでした。
今回はたまたま周りも乗り気で条件が揃っており、「デビルシャークよりつまらん事はないでしょ」との事で視聴決行。

 

原作デビルマンは未読で、序盤は展開が速い事とかカットの切り替えで話の整合性が見えないとか気になる部分がありつつも、タイトルが出た直後はワクワクしたしCGも気合入ってる感じがして力入れてる部分が感じ取れそれだけで期待ができてしまった。
散々悪い評判を聞いてなお、デビルシャークとは違う“派手さ”がそれだけで心を躍らせた。
そして、それは間違いではなかった。
視聴後に「楽しい」という感情はあった。


序盤、おそらく原作をなぞっているんだろうなという展開からデビルマンになり、戦争を始めるまでは確かに退屈だった。
ただ、主人公がデビル警察(細かい名前を憶えていないので適当にそういう事にする)に連れ去られ処刑されてからが熱い。
世界がほとんど滅びて救えそうな人間もおらず、デビルマンが戦う理由もわからずどうなるんだ……?と思ったところにネタ晴らし。
ラスボスからのラブコール、デーモン側で一緒に生きるためにデーモン側に引きずりこんだ。
ってクソデカ感情がさーーー!!!人間の中で唯一お前だけは好きだった。ってもうさーーーーー!!!!ここでBLかーーーーーー!!!!
ってなっちゃったよね。今までちょっと行動の理由がわからなかったり、クソ映画だからこんなもんかーみたいに割り切ってた部分が、ラスボスからのラブだと思うと全て納得できてしまった。
そして最終決戦も、世界崩壊、主人公とラスボスもお互い「殺してくれ」「殺す」「俺が殺す」みたいなメンヘラ並のコロコロとした感情変化はまぁ置いといて、
最後に浜辺で二人で笑いながら死ぬのはメリバじゃーーーーん!!デビルマンじゃなくてデBLマンじゃんカーーーーーッ!そりゃ世間一般からの評価は悪いの仕方ねーーーわーーー!!!
って思いました。
最後に残った人間の意識をもった半デーモンの子と、人間の男ってのもまたエモ。殺しあってしまったラスボスも、こんな感じで主人公と生きていたかったんだろうな……。

 

そんな感じで後半に関しては突然のBL要素で大満足だったんですが、
悪い点はやっぱり序盤の展開が急すぎてついていけないのと、主人公とラスボスの演技が下手すぎた。
そこまで演技にこだわりがない僕ですが、セリフの読み方があまりにも棒。叫ぶシーンもただ叫んでいるだけで何の感情かさっぱりわからない。
それとシーンの繋ぎが飛び飛びで、そこを上手く繋げていればまだ見れる物になったんじゃないかなぁと、とにかく「惜しい」と感じる要素があちらこちらに。


自分が見たタイミングでAmazon評価星2だったんですが、星1.5のデビルシャークと比較するとあまりにも面白い。
見れる。映画として見れる。そして面白いと思うシーンもあった。こう変更すれば面白くなるんじゃないかって考えもできた。
「得られる」物があった。それだけでも見て良かったと思える作品でした。
ネットの評判で色々言われてはいるけど、期待しないで見た割にはめちゃくちゃ楽しめたので、デビルシャークを見てクソ映画に怯えた方はぜひ見てほしい。
アレを超えるクソ映画はそうそうないぞ。デビルマンもきっと「楽しい」になる。