週に1回映画を見たい

週に1回映画を見る事を目標に、映画を見て感じた事を書くチラシのウラ

12本目:ショーシャンクの空に(字幕版)

アマプラへのリンク:

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00GKCR18Q/

 

あらすじ(アマプラから引用):
とある刑務所の受刑者が勝ち取り、分け与えた解放と救い-。誰の心にも静かに、爽やかな感動が訪れる…。

 

感想:
めちゃくちゃよかった。
映画の内容を知らなくても、オレンジ色の背景に両手を広げ雨に打たれている男性のジャケットに見覚えのある方は多いのではないだろうか。

 

本作は殺人の罪で刑務所に入れられた元銀行員のアンディーと、先に刑務所にいた終身刑のレッド及びレッドの語りで進行していく。
法の及ばない世界で理不尽な暴力が振るわれる中、アンディーとレッドが徐々に打ち解けていったり、職員の税金対策なんかにも介入したり、ホモレイプされたり、図書委員になったり脱税したりと色々起こる。
そんな生活を何年も何十年も過ごして仮釈放される人も出てくるだけど務所歴50年とかになるとシャバじゃ生きていけない人も出てきたりする。


終盤、アンディーが刑務所から脱獄するシーンがめちゃくちゃ良くて、
それまで刑務所に対する不満も言わず何十年も生活してきたのに、所長がふとアンディーを貶めようとした直後に反撃に出る姿勢が凄かった。
「必死に生きるか、必死に死ぬか」と作中で何度か出てくるワードなんだけど、どんな状況でも希望をもって必死に生きるアンディーの姿が眩しかった。

一方、レッドはアンディーよりも刑務所歴が長く、調達屋としてそれなりに快適に刑務所暮らしを楽しんでいるんだけど、
アンディーに危うさのようなものを見出し、「希望をもつのは危険だ」と諭すシーンも何度か出てくる。
そこがアンディーとレッドの根っこの考え方の違いを見せつけてて、アンディーはあくまで希望を持ち続け、レッドは希望をもたずに現状を受け入れ続ける。って差をしっかり印象付けられたのが後半に響いてきて、
レッドが刑務所の外に出てからは、先にシャバに出てうまくいかず自殺してしまった人と同じようなマイナス思考に陥って自殺も脳裏を掠めるんだけど、
アンディーから事前に「仮釈放が決まり外に出たら、とある場所へ行ってほしい」と言われていたことを思い出し、最後にその約束だけ果たしておこうと赴いてそこで見つけたものは希望だった。って流れがさー!

バスに乗りながら「〇〇は××だろうか」って未来に思いを馳せるの。レッドが。
ずっと狭い世界で生きてきたレッドが、アンディーの影響か先を見るようになって、清々しい気分でエンディングへ向かうの。
ここがめちゃくちゃ良い。ここを魅せるための今ままでの二時間。

唯一のデブが最初に暴行されて死んだのが残念。